1次予選5日目(その2)

  • 21 井村 理子 日本

BachもBeethoenもそれほど悪くはないけど、あまり印象に残っていない。Schumannも音がこもっていて、もっとヌケのよい音がほしかった。ときおり睡魔が襲ってきたこともあって感想も少なめ。。

  • 91 ズェン ジュンジュエ・ルーシー ZENG Junjue・Lucy 中国

Bachは全体に単調。特にフーガは3つの主題とも同じ調子で弾いているのはいかがなものか。Mozartも解釈が幼い。Lisztも表現的にも技術的にもこなれておらず、きついことを言えば浜コンでに出すレベルに仕上がっていない感じである(3人前に弾いたYou Hyun-jiのLisztもそうだけど)。

Bachは右手の粒立ちが今ひとつクリアでなかったがフーガに入って立ち直った感じ。一方Beethovenはツボを押さえており、トリルなど細かいメカがもう少し冴えているとよかったが、久々に気持ちよく聴けた。彼女は審査員の2名(海老、植田)に師事しており、恥をかかせないよう猛特訓したのかも(勝手な想像です)。Chopinは解釈的には悪くないけど、技巧のキレの面ではちょっと物足りなかった。

  • 6 セルゲイ コンスタンティノフ Serghei CONSTANTINOV モルドバ

Bachはどこかたどたどしく、フーガなど初級者が弾いているみたい。MozartはBachからすると思ったより悪くないが、音色の変化や表情がもう少しあるとよかった。Chopinは細かいところの仕上げが今ひとつで、どことなく雑っぽいところがある。