1次予選2日目(その4)

  • 18 シュ ユインジー HSU Yun-Chih 台湾

彼女も15歳だが、こちらも年相応の演奏という感じ。Beethovenなど、表現がストレートが過ぎて微妙なニュアンスが全く伝わってこない。でもこういうふうに、若々しい演奏、成熟した演奏、いろいろな年齢層の演奏が聴けるのもコンクールの醍醐味かもかもしれない。

  • 24 石田 啓明 日本

こちらは全体的に音がモノクロームでしかも硬い。指は回っているけれど。。子供の頃からメカニック重視で音色作りにあまり気を使っていない日本のピアノ教育の短所が出ているような気がした。

  • 20 今西 泰彦 日本

Bachは思い切りのよい表現で、フーガなどかなり速いテンポでちょっと危なっかしいがとてもユニーク。日本人からはなかなか聴けないタイプである。SchubertSchumannも、日本人にありがちな、丁寧でよく弾けているけど何が言いたいのかよくわからない、というのでなく、(良し悪しは別にして)こういう音楽がやりたい、というのが伝わってくる演奏であった。