第8回浜コン始まる

というわけで明日(11/10)から第8回浜コンの1次予選が開始。私は残念ながら1日目は聴けませんが、2日目(11/11)から3次(11/20)まで聴く予定です。
今回の目玉はなんといっても審査委員長が中村紘子から海老彰子に変わったこと。第3回から第7回まで審査委員長を務め、実質中村紘子コンクールと化していたところでの交代はどういう影響が出るのか、ちょっと興味があります。(というか出場者と課題曲にもうその影響は見られますが。)
個人的には中村紘子の審査委員長は罪より功の方がずっと大きいと思っていますが。。

出場者

出場者はこちら
明らかにわかるのは今回は日本人が多いこと。前回は85人中11人だったのに対し、今回は73人中25人。今までは中村紘子の人脈で海外から多くのコンテスタントが呼べていたのか、あるいは逆に日本人が中村紘子を避けていたのか、はたまた中村紘子が予備審査であまり日本人を通さなかったのかはわからないが(あるいは震災の原発事故や竹島尖閣問題の影響もあるのかも)、少なくとも個人的には個性豊かな演奏が多い海外勢が少ないのはさみしいものがある。

1次予選課題曲

こちらにありますが、以下のとおり。

  1. バッハ:平均律クラヴィーア曲集より1曲
    ※ フーガが三声以上のものとする。
  2. ハイドンモーツァルトベートーヴェンシューベルトソナタより第1楽章または第1楽章を含む複数の楽章
    シューベルトの場合、即興曲も含む。
  3. メンデルスゾーンショパンシューマン、リスト、ブラームスの作品から1曲
    ※ 大曲からの抜粋、及び練習曲を除く。

前回までの違いは、2にSchubertが入ったこともあるが、一番大きいのは3が作曲家指定になったこと(今までは単に「ロマン派の作曲家」だった)。これまではAlkanとかBalakirevとかSaint-Saens/Liszt/Horowitzとか、そういう曲も許されていたのに、聴く方からするとバラエティが減って大いに残念。全体的にパフォーマンス的演奏の忌避というか、より「アカデミック」志向が強まっているように思える。(でも音コンじゃないんだから。。)
これも海老彰子審査委員長の影響ではないかと勘ぐっている。